ScanSnapと裁断機がウチに来たよ!

まず…すごい格安でScanSnap等を手に入れたお話

先日、某所で「ScanSnap、裁断機、etc全部合わせて5万円で売ります」という方がいたので、値段を調べた。本来はいくらするのだろう。10万オーバーは想像に容易いのだが… 

www.amazon.co.jp

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実際にはScanSnapと裁断機だけではなかったのだが、この2台だけでも普通に買おうとすると10万円する。それが半額で手に入ると言うのだからこれを見逃す手はないだろう。

買います、と宣言した。

 

本当に必要だったのか?

実際は他の人から色々説明を受けた上で、「買ってから悩めよ!」と説得されたのもあるのだが、果たして本当に必要だったのだろうか?

自分の部屋の本の様子はどうだったか…

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うん、まぁそのカオスである。本以外のものが入っててクソだというのはごもっともなのだが、この本棚以外に平積みされている本もたくさんある。

これらがスリムになる・物理的なスペースを占有しなくなるというのだから、買う理由としては十分なのであった。

裁断することの勇気・裁断することでどうなる

そもそも、本が大量に残っていた理由は何かと言うと…

  1. 未読
  2. 漠然と、「捨てられない」
  3. 物理的な所有による満足感

1と3は仕方ないのだと思うが、2については自分でも呆れている。昔から物を捨てられないタチなのだ。そのせいで約10年前のこんな本がまだ手元にあったりする。

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さて、2はいわゆる「愛着」と大差ないのだが、それに刃物を入れて解体することにはそれなりに抵抗があった。

 

Q.「そもそもなぜバラすんだったか?」

A. それは電子化するため。

電子化することでそれまで占有していた体積・質量は部屋から消失する。しかしよく考えるとネットワークストレージやら手元の余ってるHDDやらに電子化したものを分散してやれば、その本の内容は半永久化することに気がついた。

紙媒体のままだと焼失したり、ページが破けて内容を欠損することがあるが、1つのデータに固めてから複数のサービスに(もちろん自分しか読めないようにして)分散してしまえば、その本はほぼ真の意味で「永遠に自分のものになる」わけである。

ちょうどフルメタル・ジャケットを見た後だったこともあり、脳内でハートマン軍曹に「本も永遠である!」とまくしたてられながら、気が付くと3-4冊の本が紙束の集合になっていた。

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全てを裁断できたわけではなかった

主にプログラミング関係であるとか、自己啓発であるとか、料理の本の類を裁断してみた。これらは一般的にページ数が多いし、別に画質に拘るようなものでもないので、すいすいとバラバラにしてやった。

だが「同人誌・画集」といったイラスト系のものはどうしてもダメだった。

フルカラーであるとか表紙が鮮やかであったりするものは、やっぱり自分の目で手で触って読み・見たいなぁと思うのであった。

こういう時は非破壊自炊ができると良いのだろうか(値段を見て諦めもついた)。

そんなわけで俺の同人誌約400冊超は手付かずなのであった。

 

結局、「自炊してよかった」と思うの?

当初の目的はただ「物理的に邪魔だし電子化したい」というシンプルなものだったのだが、電子化することで達成できることは何かを考えるとポンポン浮かんでくる。

物理的なスペース占有がなくなる(本来の目的)

データの半永続化(省略)

引っ越しが少しラクになる。

ダンボールに詰める本は少ないほうがいい。何だかんだで本はやっぱり重いのだから。

二重買いがなくなる。

Dropbox等に自炊したデータを置いておけば、本屋に訪れてふと手に取った本が同一の二冊目でないかをすぐ確認できる(ScanSnapのアプリに「Dropboxに置く」オプションがある)。

ブックメーターなどのサービスを既に使っているのなら関係のない話だが、自分は利用していないので「新しく登録するサービスがひとつ減った」のは何だかんだでメリットだったように思う。いちいち何に登録したかどうかなんて覚えてられない。

堂々と読める本が増える。

表紙・裏表紙・背表紙がアレな本を堂々と読むことができる。「周りはお前のことそんな気にしてねーよ」と言う人もいるが、電車内で他人を無許可で撮影したと思われる写真がTwitterで散見される現状を見ると、とても信じられない。

ブックカバーを買おうにも本のサイズが様々だったりすると対応させるのが面倒くさい。

俺は電車の中でコンプティークやらtouchやらを読みたいのだ。

結果的に読書量の増加が見込めるのではないか、と勝手に思っている。

 

以上をまとめて、「電子化して良かった」と思う。

 

結局オススメなの、どうなの

正直自分のケースは値段が異常なほどお買い得だったので良い思いをしている。

だがamazon等で買うことを考えると、あまりオススメはしない。

裁断機は物を選んで安くすることはできると思うが、8-9万支払ってまで電子化したい本が何冊あるのかをよく確認した方が良いと思う。

自分のように「薄い本・画集は裁断できない」人間だと、オススメ度はガクンと落ちる。

一方でオライリー本だとか逆引き本を常に常備したい、でも大量にあるし重い…という人ならば、笑顔でゴーサインを出す次第である。

 

おまけ・バラバラシタイ(紙体)

ScanSnap等を土曜日に手に入れてから昨日までの3日間で25冊バラしたらしい。週末がゴミの日なので紙ひもで縛ってドナドナされるのを待っている状態である。

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